IMFのWORLD ECONOMIC OUTLOOKが更新されて、この先の経済の見通しはまた少し悪くなる。そもそも24年はこの3年の底と予想されていて、その先はまだ見通せない時間帯にある。底を打つと見るのが妥当だという感じもなく、20年来の平均を大きく下回って推移するのが、とりあえずの近い将来の世界の姿のようである。中東の陰惨な応酬をひくまでもなく、リスクは下方に大きく存在する。
人口230万人を越えるガザへの報復は既に非対称といってもよい激烈さで継続しており、その人口動態から被害は若年層にもっとも多く生じるに違いない。これはもちろんハマスが引き起こした自業自得などというものではなく、広く人道にかかわる問題と認識されるべきである。