洞庭湖の堤防決壊は、ほとんど予告もなく47キロ平方メートルにわたる複数の村落を5メートルの水深に沈めたという。人的被害は確認されていないというのが現在の状況だが、言葉通り、単に確認されていないということで、数万人の被害と3桁から4桁の人命にかかわる災害だったには違いない。数百メートルにわたり決壊した堤防をそのままの状態で修復することは誰にも不可能であり、上流ではダムに流入する水のコントロールに苦闘している状況では自体は収束したともいえない。そういう意味で、一連の状況はまだ、始まったばかりということなのだろう。