作りたい女と食べたい女

『作りたい女と食べたい女』を引き続き観ている。第2シーズンも残すところあと2話で、全編の完結ということになるみたい。物語は野本さんと春日さんの同性カップルが、世間の風の冷たさに戸惑う展開。同性婚を認めることさえしないこの社会に鋭く異議申し立てをする脚本は、制作の意図を明確に示すもので好感がもてる。NHKのドラマ制作の現場には以前から一目置いてはいるけれど、ダイバシティについてのメッセージはたとえば『舟を編む』にも織り込まれていて、この崇高な役割自認と一貫性によって、世の潮流も徐々に変わっていくに違いない。