中国の生活には自走ロボットが溶け込んでいるのであろうと思う場面も多いけれど、既にしてやや草臥れている感じが否めない。この人たちがよく喋るだけに、その感慨は一層、深まる。
国内移動の飛行機はやや小ぶりのジェット旅客機ということもあり、基本的に混んでいるという話は聞いていた。この日の搭乗便は機内持ち込みの荷物が多すぎて出発することができず、調整のひと騒動があって遅延し、40分遅れて離陸。市街中心部の交通が、あまり変わらぬカオスであるということをみても、全体最適化はほぼ進んでいないイメージで、全要素の生産性向上が進行することによる経済の成長余地はまだまだあるというTFP論が根強いのも頷けるけれど、それが可能であるかはわからない。そのデザインされた秩序の獲得はバイタリティと引き換えに達成される偉業のようにもみえる。