閏日

この日は4年ぶりの閏日で、夜、雪が降り始める。この雪は明け方まで降るという話だから明日の出勤は微妙な判断が必要になりそうな感じ。さて、4年前の閏日に何をしていたのかと遡ってみたのだけれど、特に感慨もなく『コタキ兄弟』を観ていたみたい。そういえばそんな日もあったような気がするのが日記の効能というものだが、4年あっても特に進歩があるというものでもないみたい。最終回目前の『作りたい女と食べたい女』を観ている。

作りたい女と食べたい女

『作りたい女と食べたい女』を引き続き観ている。第2シーズンも残すところあと2話で、全編の完結ということになるみたい。物語は野本さんと春日さんの同性カップルが、世間の風の冷たさに戸惑う展開。同性婚を認めることさえしないこの社会に鋭く異議申し立てをする脚本は、制作の意図を明確に示すもので好感がもてる。NHKのドラマ制作の現場には以前から一目置いてはいるけれど、ダイバシティについてのメッセージはたとえば『舟を編む』にも織り込まれていて、この崇高な役割自認と一貫性によって、世の潮流も徐々に変わっていくに違いない。

SHOGUN

ただGoogle Chromeを導入するのも芸がないし、かといってMicrosoft Edgeはクセが強すぎるというわけで、ChromiumベースのArcを導入してみる。Apple Silicon用の開発が先行していて、今のところ無料で使えるのだけれど、Swiftで開発されているだけあって動作は軽快だし、The Browser Companyという社名を名乗るだけあって、ブラウザのユーザビリティには哲学を感じる。何かと使い易いのである。Raycast用のエクステンションもあって、この体験は素晴らしい。

ディズニープラスで配信の始まった『SHOGUN 将軍』の第1話を観る。舞台は慶長年間と思しき日本。雰囲気で安土桃山を現出せしめ、しかし当然のように不思議世界の日本ではあるので、いい感じのファンタジーになっている。お金はかかっている様子だし、大作なりの見応えがあってゲーム・オブ・スローンズ的とでもいうか。

予感

この日、愛媛県南予でマグニチュード5.1、最大震度4の地震が起きる。中央構造帯の静穏域というべきこのあたりの地震は、常に心をざわつかせる。

『舟を編む』の第2話を観る。初回の予感を引き継ぎ、いよいよ本編の主人公が辞書の編纂作業に入ろうというこの回も、密度濃く、素晴らしい見応えでちょっと感動する。滑り感のエピソードをきちんと消化しているけれど、それは導入に過ぎず、すべてのキャラがきちんと立っているのも原作の仕事のおかげばかりではない。何しろオリジナルエピソードも結構な割合を占めていて、それが面白いのである。最近の辞書を実際に調べるてみると、恋愛の語釈で「特定の二人」を採用しているものが多いのも興味深い。2017年に時間軸をおいたなりの工夫があり、よく出来ているのである。

ビューティフル・ドリーマー

Amazon Primeに『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』が表示されたのでつい、これを観てしまう。いったい何度、観たかわからない作品ではあるけれど、たぶん20年ぶりくらい数十回目。『不適切にもほどがある!』に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を18回観たというくだりがあったけれど、サブスク以前の視聴習慣には、同じものを繰り返し観るというモードがあったのである。もちろん、何度だろうが面白いものは面白いし、細かくは忘れている画面があったりするので油断ならない。

この日、午前中からの雪は夜まで降り続ける。幸い降雪量はさほどでもないので深く積もるということはないのだけれど、それも朝方には凍ることになると思うのである。

初期化

最近はほとんどやらないことだけれど、MacBookを初期化して必要なファイルをオンデマンドで導入していくというスタイルで運用開始してみる。長く使っていると、特定用途でインストールしたアプリが並ぶようになっていくけれど案外、基本的なツールだけで大丈夫なものである。だいたい、プライベートの環境にはPowerPointだって要らないのだ。とはいえ、基本的にはMicrosoftのOneDriveが必要で、あとはドライバーの類と、ユーティリティではRaycastがあればあまり困らないみたい。ブラウザーにChromeを入れるか躊躇しているのだけれど、これは早晩、必要になるのが明らかなので悩んでも仕方ないといえばその通り。

不適切にもほどがある!

『忍びの家』はシーズン1の最終話まで観て、まぁ、そうなりますよねというヒキでシーズン2という流れ。しかし、このドラマ自体はよく出来ているので、次シーズンがあれば必ず観るだろう。願わくば、あまり間をおかないことを。

宮藤官九郎と阿部サダヲの今クールのドラマが評判になっているらしいけれど以前、初回の10分程度を観て、後回しにしていたのである。この時間軸の設定は笑って流すには身に沁みすぎるというもので、考えてみれば宮藤官九郎とはほとんど同世代なのである。もちろん、この作家の脚本は、導入を乗り越えれば期待通りに面白いというのが通例なので、楽しみにはしていたのだけれど。今回は思いのほか高いハードルではあったけれど、山本耕史が出てきたあたりから俄然、調子が上がってきた感じ。