『ラン・ハイド・ファイト』を観る。母親を癌で亡くした娘と父の葛藤に始まり、日常を侵食する不穏な動きからスクールシューティングに至る序盤はさほどお金がかかっていないことが明らかだとしても、そんなに悪くないのだけれど、アクションが入った途端、なんだか演出上の不手際が目について、何だこれという感じになる。車がドアを破って突入してくる前に、あらかじめ防御姿勢をとっていたりするので理解が追いつかない。立派なB級映画なのである。ストーリーもほぼ予想から外れることなく展開して感心するところも特にないのだけれど、雰囲気は悪くない。