予感

この日、愛媛県南予でマグニチュード5.1、最大震度4の地震が起きる。中央構造帯の静穏域というべきこのあたりの地震は、常に心をざわつかせる。

『舟を編む』の第2話を観る。初回の予感を引き継ぎ、いよいよ本編の主人公が辞書の編纂作業に入ろうというこの回も、密度濃く、素晴らしい見応えでちょっと感動する。滑り感のエピソードをきちんと消化しているけれど、それは導入に過ぎず、すべてのキャラがきちんと立っているのも原作の仕事のおかげばかりではない。何しろオリジナルエピソードも結構な割合を占めていて、それが面白いのである。最近の辞書を実際に調べるてみると、恋愛の語釈で「特定の二人」を採用しているものが多いのも興味深い。2017年に時間軸をおいたなりの工夫があり、よく出来ているのである。