オレンジ果汁の逼迫で、オレンジジュース製品の販売休止の動きが広がっているというニュースを観る。これは天候の異変による供給不足の話ではあるのだけれど、円安によって採算ベースでの輸入が出来なくなっているということでもあって、単にものがないという話ではなく、食糧自給の低さがもたらす問題のひとつの現れかたであるともいえる。状況が多面的に緊迫化するケースでは、交易条件が国内のカロリー不足をもたらすということも十分に考えられる。
『虎に翼』は予想通り、第一話の冒頭に回帰して、寅子はすくっと立ち上がって新時代の到来を体現する。優三の存在とは、つまり日本国憲法の理念の表出であるという考察が出回っているようだけれど、なるほどと膝を打つ。誰もが何になってもよいと宣言し、その幸せを祈るというのは、つまり憲法のなすところであるはずだ。