新演出 『虎に翼』は引き続き、気合の入った脚本で物語を紡いでいる。ハ=ヨンスが演じる香淑が特高に目をつけられた経緯が明かされるのだが、朝鮮の人たちが同胞と語らう場面が朝鮮語の会話が字幕入りで描かれていて、その演出にはあえてこの場面を組み込もうという意図がみえて、ちょっと感動する。リアリティというよりは、定型と違う世界を構築しようという意思の表れだと思うのである。