TBSドラマ伝統というべき偽家族ものの新作ということで、とりあえず『西園寺さんは家事をしない』を観る。家事や家族を語るのに格別な設定は必要ないというのは『虎に翼』が教えるところだけれど、この話はかなり作り込みがされていて、いささか作りすぎという気がしなくもない。結局のところ、どのような家族のかたちを目指すのかということではあるけれど、それがどういうものであるかはよくわからない。「家族でもないのに」「普通じゃない」というのがキーワードにはなっているけれど、旧弊な家族の概念をどうしようとしているのか、現時点でわからない。
臭覚は引き続き低調。やや戻ってきたかと思えば、また遠ざかっていく感じ。