新常態

7月22日、世界の地表の平均気温が史上最高を更新したかもしれないということが報じられる。17.15度は前日をわずかに上回り、過去数万年で最も高かった可能性があるという。エルニーニョ現象がないにもかかわらず、こうなてしまったのは、もちろんどうやら地球の直面している抜き差しならない状況を指し示している。

この日、日中から断続的に激しい雨が降り、場所によっては突風による被害も出たようである。言いたくないが、エルニーニョがなくてもこんな感じでは。

emoji

いつの間にかEmojiは世界共通語となって、表音である英語の表記を表意的に補足する独自の文化となっている感じがあって言語の急速な進化を目の当たりにする思いだけれど、macOSの日本語入力が変換候補の先頭付近に絵文字を並べるのには辟易している。これを無効にする設定がないというのもまた、Appleらしいというか。

極渦

寒気を封じ込める極渦の蛇行が南極の成層圏の温暖化現象を引き起こし、大気の循環を通じて北極での異常を引き起こすのも時間の問題という記事を読む。かねて、気象の激甚化の最も甚大な影響はPolar Vortexの変調によってもたらされるに違いないという暗い予感があって、その想定通りの未来が6ヶ月から1年の間に顔を覗かせるということであろう。

この日、バイデン大統領は大統領からの撤退を表明し、さらに不人気とも言われるカマラ副大統領にその座を引き継ぐ。アメリカの現状からして、これが奏功する結末はちょっと想像できないのだが、直接対決の結果次第ということになるだろう。

西園寺さんは家事をしない

TBSドラマ伝統というべき偽家族ものの新作ということで、とりあえず『西園寺さんは家事をしない』を観る。家事や家族を語るのに格別な設定は必要ないというのは『虎に翼』が教えるところだけれど、この話はかなり作り込みがされていて、いささか作りすぎという気がしなくもない。結局のところ、どのような家族のかたちを目指すのかということではあるけれど、それがどういうものであるかはよくわからない。「家族でもないのに」「普通じゃない」というのがキーワードにはなっているけれど、旧弊な家族の概念をどうしようとしているのか、現時点でわからない。

臭覚は引き続き低調。やや戻ってきたかと思えば、また遠ざかっていく感じ。

ゴールデンカムイ

『ゴールデンカムイ』を観る。どの役回りも原作に精一杯寄せている感じだけれど、わけてもアシリパ役の山田杏奈は漫画から抜け出てきたかのようで素晴らしい。それ以上に、本作といい『キングダム』といい、漫画主人公を違和感なく演じてしまう山崎賢人の漫画っぷりには感心するほかない。そして、この長大な物語を実写版でどのように収めてみせるつもりなのかと思っていたのだけれど、WOWOWのドラマシリーズも使いながらの展開となるらしい。なるほど。

こちらにとっては今さら、KP.3の感染爆発によるコロナ第11波がニュースの話題になっている。いうまでもなく、観測の数倍となる感染が既に広がっているだろう。自分が公式には捕捉されていない1名であれば、何となくその雰囲気もわかるというものである。ほどなく、店先から再び解熱剤が消えることになるのではなかろうか。

Outage

この日、Microsoft WindowsのBlue Screen of Deathが死病のように広がり、空港会社や小売、放送などあらゆる業種で影響が広がる。この話の原因は、エンドポイントセキュリティ製品のバグのようで、この世界の複雑性が新たな脆弱性を生み出し続ける構造がまたひとつ浮き彫りになる。クラウドストライクという名称に含まれる多重の意味は、なかなか味わい深い。

コロナの影響による臭覚障害は続いている。概ね3週間程度は回復にかかるらしいけれど、ようやく遠くに匂いがあるかもということが感じられる程度。

撤退

バイデン大統領がコロナに感染したという話には、弱り目に祟り目という気しかしないが、伝えられる映像も、ヨロヨロというかヨボヨボというか、これから大統領選を戦い切るという雰囲気はなくて、根強い撤退論はにわかに現実味を増している。一方、どこかアクの抜けた顔つきになったトランプだが、別に中身が変わったわけではないのである。副大統領候補も決まり、自身の演説を控えている時間軸だけれど、相変わらず事実でなく、聴衆が聞きたいことをいうに違いない。