Tuber

いわゆるVtuberが何なのかすら、うまく理解していないのだけれど、YouTubeで何となし再生した動画がそれだったので、基本的に話芸によって成り立っているラジオのようなものかと勝手に納得する。アバター自体のある種の平板さと、音声情報のギャップが脳の特定分野を刺激して、ユニークな体験になっていると思ったのである。

それとはまったく異なるのだけれど最近、贔屓の配信は『ななすけの散歩録』で、端的にはTube版の『ブラタモリ』といった深さがあって、おすすめの本田創『東京暗渠学』まで買ってしまったのである。面白い。こちらもハスキーなナレーションにギャップ感があって、慣れるとクセになる。

リユニオン

東京まで出かけて、ひとときを共に過ごした人たちとの飲み会。前後にいろいろと仕事は入ったのだけれど、今回の目玉は同窓の再会で、近況を話しつつ美味しいビールを呑む。そういえば都心は異次元の暑さだし、インバウンドの観光客が異様に多いことを改めて確認してびっくりする。もちろん、東京にもちょくちょく来ているのだけれど、いろいろ移動すると、どこに行ってもそうであることがわかる。知っていることと、わかっていることは、やはりだいぶ違う。

人的被害

洞庭湖の堤防決壊は、ほとんど予告もなく47キロ平方メートルにわたる複数の村落を5メートルの水深に沈めたという。人的被害は確認されていないというのが現在の状況だが、言葉通り、単に確認されていないということで、数万人の被害と3桁から4桁の人命にかかわる災害だったには違いない。数百メートルにわたり決壊した堤防をそのままの状態で修復することは誰にも不可能であり、上流ではダムに流入する水のコントロールに苦闘している状況では自体は収束したともいえない。そういう意味で、一連の状況はまだ、始まったばかりということなのだろう。

水位

中国での洪水は、上流に三峡ダムでの貯水限界などの因子があって時間軸としてはやや引き延ばされ、ついに決壊に至ったという感じがある。一方、アジアのその他の地域でもバングラデッシュやネパールなどで大雨と洪水のニュースが伝えられ、大気中の水蒸気が多くなり同時に海水温が上昇していることで巨大化した風雨が、これまでの治水事業を不十分なものにするということが、ほとんど全地球的な現象として起きているのではないかと思われる。同時期にここまで多くの地域で被害があるというのは、すでにある種の閾値を超え、文字通り局地的な現象ではなくなったということであろう。

スーパーセル

特に気候にかかわる天変地異には関心が高く、ニュースの投稿動画のようなクリップも結構まめに見るのでYoutubeはそのあたりを心得て、そうしたニュース動画が出るたび教えてくれる。最近は中国の洪水関連の映像が多く伝えられ、巨大な洞庭湖の水位の上昇と堤防の決壊の様子は一大スペクタクルというべき様相で、しかし中国一流の物量の動員にもかかわらず、なす術なしという感じで大自然に対する人間の無力を感じざるを得ない。決壊しそうな堤防の隙間に、巨大なトラックが次々と自沈せられるのだが、焼け石に水という様子である。そして山東省で起きた巨大竜巻は、異様なスケールであらゆるものを巻き上げ、ただ立ち尽くす以外のことが出来ようとも思われない。

コレステロール

だいぶ減量が進んだこともあって、今年の健康診断はあらゆる数値が改善するものだとばかり思っていたのだけれど、コレステロールやや高めという傾向が思ったほど改善していないので、むむむという感じになっている。うすうすわかっていたことだが、いよいよ、運動を導入しなければならないということであろう。リーバーマンの『運動の神話』は運動を好まない人類の文脈で理解していたのだけれど、もちろん普通に有酸素運動を推奨してはいるのだ。

ベリル

カリブ海で急速に成長しカテゴリー5となったハリケーンがジャマイカを直撃して大きな被害をもたらし、カテゴリー4レベルの勢力を保ったままユカタン半島へ向かう。中心付近の最大風速が秒速60メートルという規模であれば、ほとんどの構造物が被害を受けて、何が無事かを確認したほうが速いというレベルではないか。ハリケーンの成長スピードとその大きさは、従来のイメージを塗り替え、気象激甚化の新たな一例となる。

本邦では梅雨明けのニュースを聞かないまま、関東でいわゆる熱帯夜となったようである。暑さと寒さは極端な振れ幅を示して拡大する方向にある。