中東はイスラエルの連続的な暗殺によって、ガザ停戦に向けた交渉の行方は全く不透明となり、そもそも仮にも交渉をうたいながら、その相手を抹殺するというゲームを続けてどこに向かおうというのか、ほとんど誰にもわからない状況になっている。イランは報復を誓い、実質的に戦争状態に入ったと考えた方がいいのではなかろうか。人質の奪還というイスラエルのもうひとつの戦争目的は、そもそも手段を誤ったという点で達成不可能であろう。
この日、ニューヨークは株価を大いに下げたが、その理由は雇用統計を踏まえた景気の先行きへの心配ばかりではあるまい。