この日、もともと太平洋岸を北上するとみられていた台風5号は、高気圧に行く手を阻まれ、西進して大船渡付近に上陸する。速度は遅く、長く雨を降らせてほぼ1日がかりで日本海に抜けたのだが、太平洋上の6号に続き、南方の小笠原付近には7号の発生が予想されているようである。台風の波状的な発生はあることとはいえ、この渋滞ぶりには海洋と大気に蓄積された膨大な熱量を想起せざるを得ない。
新潮文庫から『百年の孤独』が出ていたので、とりあえずこれを買い求める。思えば紙の新潮文庫を買うのも久しぶりという気がするけれど、表紙のコシがなくてやけに柔らかいのにちょっと驚いた。おそらくこの部分はデジタル印刷に移行しているということなのであろう。なお、全体の感触には文庫らしさがあって、職人のこだわりを感じる。