元台風21号

今年最後の三連休初日。温帯低気圧となった台風21号は、しかし日中をかけて東へ移動するにつれ日本列島に大雨を降らせる。元台風21号と呼称されているあたり、凡百の温帯低気圧とは少し違う貫禄があって、この地でも朝から降り続けた雨が夕方にかけて雨足を強める。ラニーニャ現象の影響で北米大陸では乾燥と旱魃が広がっており、農作物にも大きな影響が出ているというニュースをみたから、気候の極端化は人間の都合とは関係なく進行する。

久しぶりの『ブラタモリ』は京都・三条大橋からスタートして三夜連続の放送という趣向。テーマ曲は小沢健二の『ぼくらが旅に出る理由』、ナレーションもあいみょんに変更となり、レギュラー番組の時代は既に過去のものである。

大洪水

台風21号は台湾の近くで勢力を再び増し、一時はスーパー台風となって被害をもたらす。降水量の増加により温度の高い淡水層が広がり、比較的に冷たい海水層を封じ込めるので、陸地近くで急速に勢力を増す台風やハリケーンが増えているというのである。理に適っている。もちろん、降水量の増加は気候の温暖化とそれによる大気中の水蒸気の増加によりもたらされる。

一方、ヨーロッパでは、スペインのバレンシア地方で8時間で1年分の降水量ともいわれる大雨があったという。ニュースの映像は普通の洪水被害のイメージを越えたインパクトで、大量の車が流されて道路を塞いだ様子は只事でない様子を如実に伝え、何かモードが変わったのではないかと思わさずにはおかない。