Antique

もとより阿部寛には思い入れがあり、故あって娘をひどく叱りつけた後に、影のエピソードとなる『Antique』である。手紙のシーンで画面が滲み、「私は駄目だ」というセリフに嗚咽をこらえるといった按配。12歳という娘役は、とてもそうはみえなかったのだが、泣き出すシーンではやはり子供だと腑に落ちる演技であり、それに感心する一方、あと6年もすればウチの娘もこうなるのかと、いやはやと独りごちる。