仄暗い水の底から

『仄暗い水の底から』を観る。全編が心神耗弱といった感じの映画である。このような辛気臭い映画を誰が好んで観るのかという根本的な疑問はあるにせよ、黒木瞳は熱演であろう。とにかく気の滅入る役柄を演じきっている。子役の存在感も大したものだが、それにしたって容易に想像のつくネタの趣味が、いくらなんでも悪過ぎるというものではないか。