この日から朝方の気温が急激に下がり、これまで保留していた態度を改めるかのように急激に秋が深まる。昨日来の強風で落葉も多かったのだが、紅葉も一気に進むはずである。当地では10度以上の落差となって体感されるのだけれど、例年だとこれに近い変化が9月には起きていた気がする。結局のところ、気温の高い時期が延伸したのが気候変動によってもたらされた結果なのか体感ではよくわからないけれど、引き延ばされた夏を謳歌したのは主に植物で、虫や両生類は引き際を心得ているかのように数を減らしていたような気もする。

COVID-19による死者の列は続いているけれど、新規の感染確認はかなり減っていて、これまでの経験則だと夏と冬にピークのある傾向のちょうど端境の時期にある。普通に考えると、COVID-19は空気感染なのでクーラーや暖房で換気の滞る季節に流行するということだが、マスクを厭わない国民の習性とマスク自体の高性能化の浸透が大きなサポートとなっているのではなかろうか。いつも思うのだが、そういう文脈ではアベノマスクの愚かさは一層際立ち、GOTO政策と合わせ悪意さえ透けるようである。