11月からApple Originalのドラマにキム=ジウン監督の『Dr. ブレイン』が加わるというのでトレイラーを観る。死者の記憶をスキャンするという設定は先行作品が結構あるけれど、韓国ドラマなりに面白い展開になりそうな雰囲気があって、もちろん観るつもり。清水玲子の『秘密』を生田斗真や岡田将生で実写化していたけれど、ネタとして似通っているとすると、しかしサスペンスの作り方とプロダクションの技術そのものの差が可視化されるような気がしなくもない。
Appleにとっての韓国市場はSamsungとの競合があって日本ほど楽なものではないとして、意外に早く謹製の作品がラインアップされてきたあたりは、『イカゲーム』のブームをみるまでもなく韓国映画の発信力の強さを物語る。翻るに産業の国際戦略において、本邦の稚拙さは目を覆いたくなる状況にある。何しろ、クールジャパンと称して国内広告会社に金を落とすだけの政策であれば、自分の足を食べるタコとやっていることは変わらない。