『自省録』を読んでいる。もちろん、自省録といえばマルクス=アウレリウス・アントニヌスのものであり他にない。そして、その世界観において物質と人間は還元的なものとして語られ、世界の理解は現代とそれほどの差はないのではないかという気がしてならない。
この日、東日本大震災から13年。失われ戻ることのないものがあり、回復の果たされた傷もあるが、原子力発電所の事故については、40年という現時点での目標を達成できる速度で収束には向かっていないようである。これまでと同様、膨大な労力はただ無為に投じられることになる。