『ネバーランド』を観る。お気に入りのジョニー=デップが久々にまともな大人を演じている。実話にインスパイアされた、とうたっている通り、実話そのものではありえず、この物語を成立させるためには、『ピーターパン』のストーリーをオリジナルではなくディズニー版のそれに置き換える必要があろう。さりながら、映画は節度ある抑揚で美しく語られ、それ自体、ある種のお伽話であって、子役の涙にはやはり涙を流すことになるのである。(と思ったら、このピーターは『チャーリーとチョコレート工場』のチャーリーじゃないか。五つ違いの弟ぐらいに見える。)ジョニー=デップはやっぱりすごくいい。