この日は伊那まで出かけて芸術鑑賞。伊那食品工業は業績の余裕を文化方向で社会に還元しようという優良企業で、本社周辺には文化の香りが立ち込めているかのようである。伊那といえばローメンかソースカツ丼かというわけで、地元の名店で昼食を食べ、高遠の歴史博物館に立ち寄って、絵島囲み屋敷を見学したりする。高遠城址公園は桜の季節でなければ閑散としているけれど、それはそれでいいものである。
Author: sigmr
陰謀論
Audibleではあまり関心のないものも聴くようにしているのだけれど、現代史はジャンルとして要注意という印象で、真顔の保守論客かと思えばディープステートや議会襲撃事件にかかわる陰謀論が地続きの文章で登場してびっくりする。広汎といっていい知識をもち、歴史的展開についての抽象的な理解も高度なレベルでされているようなのに、その流れにむき出しの陰謀論が組み込まれるのは何故なのか。この飛躍が狂人のそれにみえるのも、それをもたらすのが同じ脳の働きによるものだと思えば不思議はないのだが。
機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
Netflixで配信の始まった『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』の第1話を観る。ルーマニアを進軍するジオン軍は連邦軍の待ち伏せを受け、これを支援するザクが上空からパラシュート降下する。CG映像であるには違いないけれど、タンクを蹴り上げ行進するザクみたいな見応えのあるカットもあったりして悪くない。よくみると、兵士のモブがみんな同じ顔をしているみたいなところはあるとして、人間はともかく、モビルスーツの描写とCGは当然のように相性がいい。1話24分程度の6話シリーズというのもちょうどいい感じ。
Kindle
クリスマス商戦に向けてKindleのラインアップが追加されている。今や電子ペーパーの端末では唯一のメジャーブランドということではないかと思うのだけれど、技術的な進歩もアピールしている感じで、これには頑張って欲しいと思っている。ScribeにNotebook Designというラインが加わって、微妙だった書き込み機能のユーザビリティが改善されているらしいので、思わずポチりそうになったけれど、例によって12月発売の先行予約というステータスらしいので踏みとどまる。
公示
この日、衆議院選挙が公示される。地元の選挙区は自民党大臣経験者と共産党候補の一騎打ちの様子だけれど、以前、民主党が大勝した選挙からの差分で考えると、自民党候補は同一人物が歳を重ねて老人といってよい年代となっており、野党は統一候補となったというより、立憲民主党が新人候補を立てることができずに結果として一本化された雰囲気があって、ある意味でこの国の政治の現在地を示しているのではなかろうか。
iPad miniが第7世代に更新されて予約が開始される。Apple Intelligenceへの対応が目玉のアップデートだけれど、その機能が日本語対応されるのは来年のことなのである。それどころか、英語で利用するのもiPad OS 18.1のリリースを待たなければならないところなのだけれど、してみるとこの発売である10月23日には、iPad OSのアップデートも行われるということなのであろう。
初恋の悪魔
Amazonプライムで『初恋の悪魔』を観ている。坂元裕二の脚本で、このキャストからなるドラマであるからには、かねて観たいと思っていたのだけれど、いや何で観てなかったのかと自問したくなるほどに面白い。10話完結のシリーズなのだけれど、止めどころがわからない。松岡茉優と仲野太賀、林遣都と柄本佑というコアキャストだけではなくて、ずいぶんと役者が揃っているし、ストーリーとセリフで思わず見入ってしまうのも、やはり坂元作品であるからということであろう。
自分らしくいれば、いつか未来の自分が褒めてくれる。からの猟奇的展開。からの、感動的着地に手もなく感動する。林遣都のファンにならざるを得ない。
オットーという男
『オットーという男』を観る。トム=ハンクスが偏屈な独居高齢者の役回り。もちろんトム=ハンクスの仕事は揺らぎなく見応えがあって、であるがゆえに独居老人と表現するにはやや違和感がある。とはいえ、その年齢を調べてみれば68だというから、設定通りと言ってもいい歳なのである。そういえば『ウルフズ』のジョージ=クルーニーもブラピも既に還暦を過ぎているのだから、まぁ、そういうことだ。監督のマーク=フォスターは好きな監督のうちのひとりだけれど、この映画も悪くない。猫のパートは、何かを暗示しているのかと思うくらいにひどいとして。