A24の映画で『We live in time』というのがあって、そのトレーラーをたまたまみたのだけれど150秒に物語のたぶんほとんど全てが詰め込まれていて、なおこれを観てみたいと思わせる力がある。なかなかのものである。ヒロインを演じているのがフローレンス=ピューなのだけれど、この人の佇まいは最近、日本のドラマでバイプレイヤーとして存在感を増している野呂佳代に似ている気がしてならない。
このところ地球科学の本をよく読んでいるのだけれど、このスケールになると現在論じられているレベルの気候変動は起こるべくして起こる事象であり、氷河期よりマシとさえ考えられいてるみたい。いわゆる温暖化は人類が農耕を開始した8000年前からみられる傾向だというからスケールが大きい。寒冷化と違って温暖化は植物の育成と二酸化炭素の吸収という負のフィードバックループを内蔵しており、際限なく高温化がすすむことはないというのだが、だからといって石油文明が持続可能ということにはならないと思うのである。