Web Kit

MacユーザーはSafariだけで生きていくことができるのかというのは、かねてからの命題ではあったけれど、Big SurのSafari14は触れ込みどおり、かなり挙動がキビキビとしているので、再びアジェンダとなっている。

だがしかし、実際にはSafariとChromiumのアイコンが並ぶというのが現実で、Roam Researchなどは日本語の入力すらできないのがSafariのイマココなのである。ううむ。そしてまれに読み込みが滞る事象があるのはどうやらサイト側がChromiumに最適化された結果なのでいろいろ辛いのだが、それも踏まえて頑張れという気持ちでSafariを主に使っている。

Apple One

Apple MusicやiCloudのサブスクリプションをファミリープランで使い、合計するとそれなりの月額になっていたこともあって、あまり考えることもなくApple Oneに移行する。今のプランをうまく引き継げるのかが心配ではあったけれど、無論のことその程度は考慮されていて、二重払いにならないように11月は無料体験の扱いにしてくれるみたい。なるほど。

iPadOS 14

パブリックベータの出来がかなりイマイチだったので、iPadOS 14の導入には躊躇もあったのだが、どのみち入れることになるのだからとアップデートを決行する。さすがにベータで気になったようなところは解消されているのではないかと期待していたのだけれど、不具合がほぼそのまま残っているので驚いている。

ハードウェアキーボードをつけるとライブ変換ができるようになっているのだけれど、今どき珍しいレベルで変換のクオリティが悪く、辞書は欠落レベルで単語が足りていない。何年か一度、惨劇というべきアップデートがあるけれど、今年はその年みたい。

復旧

クレジットカードでデポジットをとられるという仕組みがいまいち納得いかないのだけれど、白箱に入った交換品のMagic Keyboardは速やかに届き、引き換えにこれまで使っていた品はヤマト運輸にドナドナして行かれる。置き換えたところでTrackpadの動作は戻ってきたので、やはりMagic Keyboardのハードウェア故障だったと思うのである。壊れそうな機構はほぼ存在しない製品でありながら、やはり精密機械であるということか。動作確認して問題がなければ修理完了という案内が同封されていて、これにて一件落着。

WWDC

朝起きるとmacOS 10はついに11となることが発表されている。もちろん、一番大きな話題はARMベースのAチップへの移行で、ほぼ15年ぶりにRosettaが復活するということだけれど、その競争力の高さゆえ、自らテクノロジー的ポトラッチを行なって成長していこうというこの会社はやはり稀有な存在であって戦略は興味深い。

しかし善良な見た目であっても、そこにあるのはやはり冷徹な企業の計算だ。最近、アプリ内課金を実装していないheyをリジェクトしたついでフリーのBasecampアプリをFree Riderと評したAppleのメールが物議を醸していたけれど、つまり自らのハードが開発者にタダ乗りしていることについて自覚がないことを露呈しているのがポイントで、時価総額がこの会社を傲慢にしていると言われても仕方ないのではないか。

そう考えると、Apple Siliconへのトランジションに無邪気に付き合うのもちょっと違うかという気がしていて、このところの信仰心の低下を自覚している。

MX Keys

旧正月以降の中国の都市封鎖によるサプライチェーンの途絶に加え、在宅勤務の大きな波の煽りを受けて、PCと周辺機器の市場在庫が払底するという現象が続いており、Logiのオンライン会議用機材だけではなく、評判のいいMX Keysの入荷も連休前に一回あったきり在庫切れとなっていたのだけれど、Amazonで販売が再開していたので反射的に注文してしまう。まず、予想通りの行動をする人間なのである。

そのMX KeysはPCとMacを切り替えて使うのに好適なので、なるほど在宅勤務用に買い揃えたくなる気持ちはわかる。キーストロークも適当でつくりもしっかりしているので今のところ特に気になるところもないみたい。

Magic Keyboard

本年3月半ば、iPad Proと同時に発表されたMagic Keyboardに漂うサードパーティ感に馴染むことが出来ないとした上、買うならSmart Keyboard Folioだろうという見解を述べた同じ人間が、トラックパッドのついたそのMagic Keyboardを使いながら、なかなかいい塩梅じゃないかと悦に入っていることは誠に遺憾という他ない。いや、iOSに実装されたスマート変換と合わせ、これがなかなか快適な打ち心地なのである。

こちらは世紀の大悪事というべき検察庁法改正の動きに対しては元の検事総長ら検察OBが意見書を提出して司法全体が反対を表明する事態となっている。その意見書にはジョン=ロックの「法の終わるところ、暴政が始まる」という箴言が引かれ「正しいことが正しく行われる社会国家でなければならない」という言葉が書き込まれており、背筋が伸びる。森まさこ法務大臣は法曹出身のはずだが一体、どのような気持ちでこれを読むのか。