ライブ変換

配信が始まったiOS13.4を例によって反射的に適用して、MacOSの日本語入力と同じライブ変換機能が実装されていることに感動している。斯界の達人がなんと言おうと、ライブ変換を頑なに愛用して代わりがないことだけが不満だったのだけれど、いよいよiPadでも使えるとなれば2020モデル購入の動機にもなろうというものである。

新製品

カメラの更新されたiPad Proが、かねて言われていた通りLiDARスキャナも搭載していたのには驚かなかったけれど、被写界深度を測定することで写真加工の精度がまた上がると考えれば、じきにiPhoneの差別化でも重要な技術になるのだろうし、テクノロジーの進化が窺えてカメラセンサーの数以上のインパクトはあると思うのである。

とはいえ、ついにトラックパッドがついてしまったMagic Keyboardに漂うサードパーティ感はちょっとうまく消化することが出来なくて、法外な値段を措くとしても迷わずSmart Keyboard Folioを選ぶだろうという気がする。

一方、ひっそりと更新されたMac miniは、2年を経て変更点がSSDの増量のみというマイナーチェンジぶりで、実はこのあたりに期するところがあったので、デスクトップラインのコモディティ化ぶりにいまさら打ちひしがれている。

Catalyst

macOS Catalinaもバージョン10.15.3となって、3回のマイナーバージョンアップでいくつかの不具合を修正してくれてはいるのだけれど、まだ歴史の浅いTVアプリのイマイチなところは一向に改められる気配がない。このアプリの至らなさはiOSと共通開発ができるCatalyst環境を使っているからかと疑っていたのだけれど、今となってはiOS版の方がよほど出来がいいのはどうしたことか。

まず、Apple TV+の配信と映画の販売が渾然一体となっているのは設計思想の問題であるとしても、初期設定音声がシステム環境設定に従って必ず日本語にセットされてしまうのは単に機能の不足だと認識してもらわねばちょっと困るのである。

仮想環境

Parallels DesktopがCatalina対応でバージョンアップしていて、しばらく悩んでいたのだけれど、年末のセールで割引となっていたのでついこれを購入してしまう。プライベートのMacでWindowsを使うことは稀なのだけれど、実用速度で動作しているだけで満足しているのである。いやはや。

Metal対応でDirectX 11も動作というのが触れ込みだけれど、いまさら体感が変わるというものでもないみたい。いや、わかっていたけど。

Mac OS 9

書斎好きとしては筒井康隆の自宅でのインタビュー記事を興味深く読み、もちろん電脳筒井線の時代からパソコンユーザーであることは明らかではあったけれど、2019年の現在、Mac OS 9を現役環境として日々、執筆を行っていることを知って驚愕する。あの懐かしいスタートアップ画面を久しぶりに見たことよりは、主として機材が動いていることに。

思えば20年前のコンピュータは耐久消費財の名に恥じぬ働きぶりで、部品ひとつの冗長性もケタが異なっていて、その命数を決めたのは際限なく重くなるソフトウェアと処理速度に対する要求だったのである。

Keys-to-go

ほとんど切実なニーズがない買い物を時折することがあって、これを世では浪費というに違いないのだけれど、iPad miniで使うキーボードが唐突に欲しくなり、logiのKeys-to-goを買い求める。mini用のSmartKeyboardというものは存在しないので仕方ないことだが、幾度となく表明しているように、そもそもiPadはソフトウェアキーボード派である。

そもそも英字配列のキーボードであることは措くとして、押し込むような感触のキーは慣れれば味を生みそうな奥深さがあって使ってみようかという気分になっている。思えばAppleの純正以外、Windowsで使っているのはロジクールのトラックボールとメカニカルキーボードで、さすが老舗という丁寧な製品は相変わらず好ましくiPad OSとの相性も申し分ない。高いけど。

AirPods Pro

このところ忙しくて無駄遣いをしている暇もないと思っていたのだけれど、連日、Appleから家に荷物が届いてその見立ては俄かに説得力を失いつつある。だいたい、普通のAirPodsを新調しようかと思っているところにProが出たのが悪いのであって、こちらの浪費癖というわけではないにして。

肝心のAirPodsProは帰宅が遅くてほとんど聴き込めていないのだけれど、アクティブノイズキャンセリングの切り替えが簡単なうえ、密閉音質もAirPodsの比ではないことが即座にわかる仕上がりなのでとりあえず満足している。