『クレイジー/ビューティフル』を観て、『スパイダーマン』ではごついネエちゃんとしか認識していなかったキルスティン=ダンストが、達者な役者だと改めて感じ入った次第である。『ウィンブルドン』やら『エリザベスタウン』からこっち(『エターナル・サンシャイン』もだ)今となってはファンであることを認めるにも吝かではない。映画の方は、結局のところ甘ったるいロマンスなので、まぁ、若い人はいいねぇと目を細めつつといった感じなのだが、そのあまりに類型的なキャラクタ設定にもかかわらず、破滅志向のカリフォルニア娘を演じてそれなりの説得力があるようにみえるのである。