逆境ナイン

『逆境ナイン』を観る。島本和彦の原作の調子を出そうというのは実によく判るのだが、線の太さには負けている感があって一層、稚拙に映る。そもそもネタが割れている話をその調子で2時間とは、いかにも長すぎる。せめて80分というところであろう。透明ランナー制には笑ったし、エンドクレジットに流れる『夢をあきらめないで』にはお約束以上の情感があるものの。