イン・マイ・カントリー

『イン・マイ・カントリー』を観る。恥ずかしながら南アフリカの真実和解委員会がどのように機能していたのか知らなかったのである。蒙を啓かれたという点でも収穫はあったのだが、ジョン=プアマンは明確な意図をもって映像を仕立てているので困難なテーマも腑に落ちて違和感が少ない。聴聞会の合間に主人公周辺のエピソードが盛り込まれているのだが、同じ濃淡で描かれたこちらはドラマチックに過ぎて気になるといえばそのあたりか。