ザ・センチネル/陰謀の星条旗

『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』を観る。『ザ・シークレット・サービス』でクリント=イーストウッドが演じていたような役回りなのだが、マイケル=ダグラスのキャラクタ設定はいかにもという感じでちょっと笑ってしまう。陰謀がどうとかいう邦題がついているわり、ストーリーは案外、直線でひねりというもがなく、最後の撃ち合いも非常に地味な感じである。クラーク=ジョンソンの監督は『S.W.A.T.』と同じく、興味が登場人物に偏りすぎた結果、全体の説明がおざなりで、陰謀が仕組まれたとして、その背景すら判然としない。キファー=サザーランドはいつもと同じ様子なのだが、要するにそのような演技しか出来ないということであろう。おまけについていた『24シーズン6』のプレビューは例によってトヨタ車が登場して無理矢理な幕間劇となっている。観る意味はない。