『プレステージ』を観る。ヒュー=ジャックマンとクリスチャン=ベイルが大まじめに殴りあうような映画である。実際のところかなり痛そうなので、観ているこちらも程々にしておけと思うのだが、何しろ冒頭からのっぴきならない状況が提示されているので、そんな忠告は無駄。驚いたのはテスラをオッドアイのデヴィッド=ボウイが演じていることで、何よりもその貫録にである。他にも見どころはもちろんあって、クリスチャン=ベイルの演技には今回も恐れ入ったのだが、嘘を吐いている、そのことが透けている微妙な状態をまさにそのように演じているように見えた。当たり前のようだが実にたいしたものである。