リトル・ミス・サンシャイン

『リトル・ミス・サンシャイン』を観る。グレッグ=キニアやトニ=コレット、スティーヴ=カレルといった芸達者を中核に据えて、過酷なアメリカの中流の下流とか、虚飾やらを題材にしているので、コミカルに見えてもかなり重い。文句なしに正統派のロードムービーであり、寓意に満ちた構えをもっているので見応えはある。ニーチェに傾倒している兄を演じていたポール=ダノも雰囲気のあるティーンエイジャーの役柄がちょっといいし、全体に役者が揃っているという感じのする映画である。