『リーピング』を観る。ヒラリー=スワンクはますます普通の女性になってきて、『ミリオンダラー・ベイビー』あたりでの押し出しの強さとは全く別人のようである。物語は「出エジプト」にある10の災いをモチーフとして、舞台も南部だったりするので、日本では馴染みの薄い雰囲気だ。それにしたって公開時のキャッチコピーが「イナゴ少女、現る」というのは半ばヤケになっていたとしか思われない。こっちだってイナゴが出てくると知ってれば観たりしないのである。いやはや。出来の方はまぁフツーといった感じで、既視感があるというほどではないにせよ、そういえば『スケルトン・キー』もルイジアナが舞台の悪魔崇拝ネタだった。