『ロッキー・ザ・ファイナル』を観る。いやもう、悪くないのである。原題は何しろ”Rocky Balboa”だ。”Rocky”から30年、人生を語って陳腐にならないほどの長い時間がそこにはあって、多少、感傷的であるにせよ、あるいは少々定型に過ぎるとはいえ、シルヴェスター=スタローン自身による脚本はなにしろ率直に言うべきことを言うし、裏も表もないのがわかるだけに何かしら胸に残る。
You, me, or nobody is gonna hit as hard as life.
監督もスタローン自身で、ちょっと古めかしいところがある演出も逆に新鮮なのである。フィラデルフィアの街並みは変わらず風情があるし。これに味をしめたというわけでもなかろうが『ランボー4』も制作中、しかも監督/脚本/主演という話なので、さすがにちょっと心配という感じもあるものの。