16ブロック

at dusk『16ブロック』を観る。ブルース=ウィリスのやさぐれ具合は堂に入ったもので、アル中寸前の刑事以外の何かには見えない。下っ腹もぽこりと出ているし。全体にそれらしい役者が配され、リチャード=ドナーが手堅くまとめているので、破綻もなく安心して観ることができるのだが、16ブロックの距離感には期待したほどのこだわりがない様子なのがもったいない。同様のネタを扱いながら、シチュエーション的には籠城戦となった『アサルト13 要塞警察』のほうが面白みという点では勝っているのではないだろうか。DVDには違うバージョンのエンディングが収録されているのだが、これは断然、本編の方がよい。