この森で、天使はバスを降りた 『この森で、天使はバスを降りた』を観る。片田舎の閉鎖的な村にやってきた主人公がやがて人々の心を、というシェーンみたいな話だが、ここで人々が直面しているのは悪漢ではなく、経済的な疎外であり、ドンパチはなくて、資金作りのためのエッセイコンテストがあるのだが、そもそも何でカネの話を絡めなければならないのかがよくわからない筋書きだというあたりに難がある。結局のところあまり豊かな話を観た気にならないのは、そりゃあんまりだろうという(しかし説話的には正統な)結末のせいばかりではない。 共有:TwitterPrint