『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を観る。エリザベス一世その人とは思えないキャラクタではあるものの、ケイト=ブランシェットは堂々とした様子で何となく説得力がある。ジェフリー=ラッシュのフランシス=ウォルシンガムが微妙に忠臣となっていたりして、ダイアログとその背景にある価値観はほぼ現代のものであり、アルマダ海戦で活躍するのがドレーク提督でなくウォルター=ローリーであるかのようにみえたりと、歴史劇というよりはエンターテイメントなのだが、その文脈ではよくできている。ウォルシンガムがメアリー女王の暗号を解読する件がなかったことが残念ではあるものの。