バス男

『バス男』を観る。原題の『Napoleon Dynamite』のほうが空気感を表しているのは明らかだが今更、多くは語るまい。自分の速度でしか歩けないナポレオン=ダイナマイトが徹頭徹尾ペースを崩さず、何だか知らないけど面白いというオフビートコメディで、本国では超のつく低予算(400万円)ながら40億円を越える興行収入となったという話だが、日本では当然のことながらDVDスルー。劇場にかける勇気はなかったというのも、まぁ、無理もないという気はするのだが、DVDで緩く観る感じであればそこそこ楽しめる。ジャック=ブラックが主演であったばかりに気合いを入れて観てしまった同じ監督の『ナチョ・リブレ』よりも楽しめたことからすると、力の抜き具合にもどうやらコツが必要である。