バッドタイム

『バッドタイム』を観る。殺伐としているだけで何も楽しくない映画である。クリスチャン=スレイターが大真面目に、壊れていく帰還兵を演じているので、しまいにはほとほと嫌になってくるし、我慢して観たところで救いなどない。原題のHarsh Timesそのままという内容なので看板に偽りありというわけではないものの。行き詰まった人たちがメキシコ往還の挙句、ロスで現実に追いつかれるという話が結構あると思うのだけれど、これは何か神話的なモチーフを意識しているのだろうか。