パンズ・ラビリンス 『パンズ・ラビリンス』を観る。『ハリー・ポッター』みたいなつもりで観ればトラウマとなること間違いなしというPG-12作品である。現実と虚構の往還をいい案配で構成した結果、登場人物やアイテムが内包する神話的要素もさることながら、ストーリーとしてもそれなりの深みを帯びたものとなっており、なかなかに味わい深い。このような結末も久しくお目にかかったことがなく、本邦の漫画が陰翳をまとっていた頃の語り口を連想したものである。悪くない。 共有:TwitterPrint