ベオウルフ/呪われし勇者

『ベオウルフ/呪われし勇者』を観る。パフォーマンス・キャプチャーによるCGはオリジナルの役者の趣を強く残しながらも「不気味の谷」を越えることは出来ていないし、全編がハイダイナミックレンジの画像なので、かなり不思議な表現になっているが、アニメとしてみれば十分なクオリティにあって、構図といい角度といい、とにかくみたこともない映像をつくろうという心意気は買える。アンジェリーナ=ジョリーなどは、ほぼ不在のまま制作されたに違いなく、演技は役者のものではないという意味でもこれは実写ではあるまい。