マーゴット・ウェディング

burnet『マーゴット・ウェディング』を観る。原題は『Margot at the Wedding』である。邦題を考える最低限の手間さえ惜しいというのだろうか。ニコール=キッドマンやジャック=ブラックやジェニファー・ジェイソン=リーが出演しているのに。本邦未公開でもあるこの映画が、そのように邪険な扱いを受けているとすれば、映画自体が度を越して不機嫌で、何だか不愉快な内容だからであろう。実のところ「コメディ」に分類されているのを確認して借りたのだが、そのような要素はまるでない。いや、要素はあるのかもしれないが、そのような文脈は存在しない。ジャック=ブラックが出演していればコメディという短絡は改めたほうがいいと思う。ニコール=キッドマンは「自分も自分が嫌い」というキャラクタを実にそのように演じているが、疲れるばかりである。ノア=バームバックという監督は『イカとクジラ』という全く同じような映画を作っているが、そろそろ先に進むべきではないか。