『REC/レック』を観る。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』だの『クローバーフィールド』だのに連なる「手持ちカメラ映画」をゾンビを題材にしてやろうというスペイン映画。着想は悪くないのだが、こうした手法にはパターンとしてあまり発展性がなさそうだという感じが漂っている。ショッキングな映像があったにして、観たことがあるようなものであり、そもそも訳も判らず巻き込まれている以上、謎の解決があるはずもないという展開まで踏襲してしまうので、既視感は増幅される。尺が77分とコンパクトなあたりは美徳で、そうはいってもそこそこ面白い。