放映時間という点ではほとんど不遇というべき扱いを受けてきた『SP』をリアルタイムで見続けていたのも、録画したところで見ることはないだろうという予感のようなものを感じていたからに他ならないのだが、『ハナムプトラ』の放映に押されて23時30分開始となった最終回に付き合ったあとでもその印象は変わらない。個別の要素がそれぞれ魅力的でありながら、岡田准一と平田満が対峙するヤマ場が何故にこうも間延びしてしまうのか、それは頻繁に入るCMのせいばかりとも思えないのである。つまるところ襲撃者と人間の盾というモチーフで30分、というのは如何にも無理がある。一方で、番組表上は最終回とあるにもかかわらず、「つづく」でスペシャルに繋がるヒキを入れてしまった未消化ぶりは、全体のアンバランスとして立ち上がり、土曜日の深夜を何だか虚しく潰してしまったような気さえしたものである。いや、スペシャルも見ますけど、一応。