エージェント・オブ・ウォー

『エージェント・オブ・ウォー』を観る。観ながら『スターシップ・トゥルーパーズ』を思い出している。安っぽい書き割りみたいなセットで軍産複合体を風刺しようという趣向である。ジョン=キューザックは過去と葛藤を抱えた暗殺者の役。この手の話は本邦ではウケないだろうから劇場未公開というのも不思議はないが、痩せたヒラリー=ダフが出演しているし、元副大統領を演じてチェイニーをコケにしているのはダン=エイクロイドである。奇妙な老け方をしてそうとは判らない風貌になっているジョーン=キューザックは怪演というべきであり、こればかりは妙におかしいのだが、全体に笑いどころがなくて困る。