『ザ・スピリット』を観る。フランク=ミラーが『シンシティ』『300』と映画に関わって到達した境地という観点からは、実に正常進化という他ない「つくり」であって、まぁ、そんな感じ。スピリットはヒーローのくせに女たらしであり、そんなわけで女優陣が非常に充実している。スカーレット=ヨハンソンはメガネとコスプレが盛り沢山の、いつもとはちょっと異なる役回りで、何というかレア。全体に監督の趣味が横溢した映画であって、どうやら虎の模様は洗っても落ちないということである。