シャッフル

clematis『シャッフル』を観る。時系列を入れ替えて映画的な語りを試みる作品は数多あるが、これはある意味、極めつけであり、何だか知らないけど時空を行き来してしまうヒロインが夫の事故死前後の一週間のなかで苦悩するという。無茶な話もあったものである。主演はサンドラ=ブロックで、相変わらずこの人の魅力がよく判らず、それなりにきちんと作ってあるとは思うものの、イマイチ乗り切れない。子供のケガが現れたり消えたりというあたりにどのような真相が、と勢い込んで観ても何の説明もないので、どうやら主人公以上に制作サイドが混乱しているようなのである。ありゃりゃ。