『セックス・アンド・ザ・シティ [ザ・ムービー]』を観る。テレビシリーズを一瞥だにしたことがない新参者だが、始めの5分でだいたいの人間関係はつかめてしまう親切なつくり。要するにここ10年、アメリカを牽引してきたロールモデルによるドラマであって、結局は愛なのよという、まぁ、単純明快というべきメッセージであるので、難しいところは何もない。とはいえ、5番街のペントハウスの資産価値がいったいどれくらいなのか知らないが、そんな買い物をしていいのかと妙なところが心配になるような、残念ながら、時代に変わってしまったのである。噂されている続編は、ミスタービッグの事業が行き詰まるところから始まり（妄想）主人公の自分探しによる新たなロールモデルの構築を主題とするであろう。いや、40過ぎて自分探しもないだろうけど。