ラスト・ブラッド

sunflower『ラスト・ブラッド』を観る。Production I.Gのアニメの実写化で、1970年の日本を舞台にしているのだが日活ではなくて香港/フランスによる外国映画。主な舞台は米軍キャンプであり、コントラストの強い画面は独特の劇画感を醸していて、租界を舞台としたアメコミといった感じ。原作と同様に話はシンプルそのものであり、言ってしまえば『ブレイド』あたりと選ぶところがないのだが、だからといって悪いことは何もない。結局のところチョン=ジヒョンのアクションを観る映画であり、因縁が明らかになったとして、サヤがセーラー服を着ていることの説明は一切なし(あたりまえだけど)というこだわりの一品なので、趣味の人でなければ面白くないかも知れない。