ラースと、その彼女

img_0027『ラースと、その彼女』を観る。これも北国ものの映画だが、殺伐として凍りつきそうなそれではなく、ちょっとファンタジックで物静かな物語である。『四畳半神話体系』にも出てくるラブドールを中心据えて、なんだってこんなシリアスな話になるのかといえば人間の関係性の網をきちんと描いているからであって、いやはやどんな素材でもドラマは作れるものだと感心したのである。大したもんだ。件のラブドールであるビアンカ紹介時の兄夫婦のリアクションはすごく笑える。