大日本人 『大日本人』を観る。セレブリティを題材とする近年のリアリティテレビのフォーマットを軸に、延々とアンチリアリティをやろうという趣向で面白いと思って観れば面白く、面白くないと思えば面白くないという映画になっている。それぞれの花ありてこそ野は楽し、と横溝先生も仰っている通り、こういうのがあってもよいというのが当方の立場だが、かなり明確な意図があると思われるにもかかわらず、それを韜晦してしまう方向性で木戸銭を頂こうというのはちょっとハードルが高いのではないかと気にかかる。 共有:TwitterPrint